「ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団with角野隼斗」公演についてお詫びと説明

 本年10月に来日予定のヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団東京・横浜公演の告知に際しまして、以下の通り訂正とお詫び、ならびに弊社の考えをご説明申し上げます。長文となりまして恐縮ですが、お読みいただければ有難く存じます。

1.前回来日の表記誤りについて

 当初、本公演を「44年ぶりの来日」と表示していたところ、正しくは「25年ぶりの来日」でした。事実誤認により、皆様に混乱を招きましたことをお詫び申し上げますと共に、謹んで訂正させていただきます。

2.SNS広告の画像について

 一部、「公演チラシに指揮者名が入っていない」というご指摘をSNS上で頂戴しておりますが、A4サイズの告知チラシ自体には指揮者名は明記されております。一方で、携帯電話画面サイズのSNS宣伝用の画像には、これまで行った他公演同様弊社の書式に基づき、公演タイトル(ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団with角野隼斗)・日時・会場の三つの文字情報のみを入れており、画像のリンク先や本文にて指揮者や曲目、チケット代等の情報をご覧いただけるようにしております。

この度のご指摘を受けて、SNSの限られたスペースにおける情報の取捨選択については更に配慮してまいりたいと思います。今回に関しては、指揮者名を追加したものを作成の上掲載することにいたしました。

3.チケットの価格設定について

 昨今の情勢により、チケット代が年々高騰せざるを得ない状況には、私どもとしてもたいへん心苦しく思っております。背景には、①ウクライナ戦争以来の原油高で国際航空運賃や楽器の国際貨物での輸送費用が2倍近くに。②円安の影響により外貨で支払う輸送費や楽団への出演料に反映(3年前の1ユーロ130円台→現在185円で40%増)。③国内でもインバウンドの影響で宿泊費が高騰。④24年の法改正で楽器を輸送するトラックやバスの費用が増加。⑤一部会場の使用料やスタッフ人件費、印刷費等公演に関わる経費の値上げにより、特に大規模な来日公演でやむを得ず価格転嫁せざるを得ない状況となっております。
 スポンサーの獲得など工夫しながら負担軽減に邁進しておりますが、一方で公演そのものの価値を最大限に高めて、価格以上の感動と満足感をお持ち帰りいただけるよう、万全の準備を進めてまいりたいと考えております。

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さて、世界中の檜舞台で一流の楽団との共演を続けてきた巨匠ユッカ=ペッカ・サラステ率いるヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団は、同国を代表する作曲家ジャン・シベリウスがこよなく愛し、その交響曲全7曲のうち6曲を初演した由緒正しい楽団であります。

シベリウスの作品の特徴は、偉大な歴史を有するフィンランドの雄大さを大編成のオーケストラで堂々と描くと共に、北欧独特の静謐な情景も巧みに織り込みながら進行していく点にあります。ヘルシンキ・フィルの魅力の一つとして、その自然から来る静けさの表現があり、マエストロ・サラステは私たちをフィンランドの、足跡ひとつない一面の雪景色、地平線の向こうまで果てしなく広がる真っ白な大地の上にはらはらと雪だけが降り続けるその無音の情景を、音が出ているか出ていないかというギリギリ限界のppp(ピアニッシシモ、超弱音)をもってタクト一つで表し、私たちを別世界にいざなってくれることでしょう。
 角野隼斗さんの共演は、私どもからヘルシンキ・フィルに推薦させていただきました。2021年に私自身が角野隼斗さんのサントリーホールでのデビューリサイタルで、その溌溂とした力強さに加えて音色の美しさ、特にキラキラと光る高音部の弱音のパッセージにドキッと心臓を射抜かれ、その音楽の魅力に取りつかれました。この体験から「サラステ&ヘルシンキ・フィルの雄大さと繊細さが併存する音楽に、角野隼斗さんのあの音色が溶け込んで一つになることを想像した時に、何と素晴らしい世界が広がってゆくのではないか」と想像して提案したところ、演奏を聴いた楽団側がその実力を絶賛し、「事前に行われる現地での定期演奏会にも出演したもらった上、日本ツアーでご一緒したい」との逆オファーをいただきました。
 なお、プロコフィエフが学んだ音楽院のあるサンクトペテルブルクとヘルシンキ間は車で5時間程の距離で歴史的な交流も深く、そのことからもフィンランドのオーケストラは歴史的にプロコフィエフの作品を重要なレパートリーとしてきました。それだけに、ピアノ協奏曲を通じての角野隼斗さんとの化学反応は楽しみで、主催者として自信を持ってお届けしたいと考えております。

 弊社としましては、今後とも不断の取り組みをもって、質の高い芸術を継続的に提供し、ご期待に応えられるよう努めてまいります。皆様方におかれましては、重ねて日頃のご理解に感謝申し上げますと共に、引き続きご指導・ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

2026年2月9日

株式会社テンポプリモ

代表取締役 中村聡武

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