ベルリン・フィルの精悦たちが紡ぐ、志高のピアノトリオ
日豪出身でベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第2ヴァイオリン首席奏者を務めるマレーネ・イトウを筆頭に、同楽団チェロ奏者でベラルーシ出身のウラジーミル・シンケヴィッチ、そしてフランス出身のピアニストヤニック・ラファリマナナの3人によるピアノ・トリオが登場 。世界屈指の演奏家たちによる、珠玉のピアノ三重奏曲の名作を中心とした洗練のアンサンブルをお届けします。
出演
ヴァイオリン:マレーネ・イトウ
チェロ:ウラジーミル・シンケヴィッチ
ピアノ:ヤニック・ラファリマナナ
プログラム
コダーイ《ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲》
ラヴェル《ピアノ三重奏曲》 ほか
公演情報
2025年11月18日 19:00開演(18:30開場)
浜離宮朝日ホール
主催:パンゲア・トリオ・ベルリン
お問い合わせ:ライブエグザム https://www.liveexsam.co.jp/contact/
チケット・プレイガイド
S席15,000円 A席10,000円
最速先行受付 :9月6日(土)12:00~14日(日)23:59
プレイガイド先行 :9月20日(土)12:00~28日(月)23:59
一般発売 :10月4日(土)10:00~
※全席指定・税込み
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※曲目・曲順・出演者等が変更になる場合がございます。ご了承ください。
※車椅子席をご希望の方は、下記へお問い合わせください。
ライブエグザム https://www.liveexsam.co.jp/contact/
プロフィール
パンゲア・トリオ・ベルリン (Pangaea Trio Berlin)
パンゲア・トリオ・ベルリンは、ベルリン・フィルのメンバーによって2023年に結成された。パンゲアという名前は、アーティストの国際的な背景を反映している。
メンバーは、日豪出身のヴァイオリニスト、マレーネ・イトウ(ベルリン・フィル第2ヴァイオリン首席奏者)、ベラルーシ出身のチェリスト、ウラジーミル・シンケヴィッチ(ベルリン・フィル チェロ奏者)、フランス人ピアニスト、ヤニック・ラファリマナナ。
ベルリンでのデビュー・コンサートに続いて、2024-25年には南米とアジアでツアーを行う。
マレーネ・イトウ Marlene Ito(ヴァイオリン)
オーストラリアにあるシドニー音楽院でゲッツ・リヒター(准教授)のもとヴァイオリンを学び、ベルリン芸術大学でノラ・チャステインに師事。その後、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーで当時コンサートマスターであった安永徹に師事した。他にも、彼女が影響を受けた音楽家にはザハール・ブロンやヴァルター・レヴィン(ラサール弦楽四重奏団の創設者)などがいる。
2006年マックス・ロスタル国際ヴァイオリン・コンクールで入賞。ソリストとして、ブダペスト祝祭管弦楽団、シドニー交響楽団、アイルランド国立交響楽団、ベルリン交響楽団、ハンブルク交響楽団、カンマーアカデミー・ポツダムなど数多くのオーケストラに出演し、ロリン・マゼール、イヴァン・フィッシャー、ミヒャエル・ザンデルリンク、ゲオルク・フリッチュ、リチャード・ギルなどの指揮者と共演している。
室内楽奏者としても活躍していて、2018年に来日したヴァリアン・フライ・カルテットの創設メンバーでもある。室内楽の共演者には、サー・アンドラーシュ・シフ、タベア・ツィンマーマン、チョ・ソンジン、また、ベルリン・フィルの主要メンバーなどがおり、アメリカ、アジア、ヨーロッパなど広い地域で演奏している。
イトウが最初にオーケストラに関わったのは、ベルリン・コーミッシェ・オーパーのアソシエート・コンサートマスターとしてであった。
その後、2011年よりベルリン・フィルに在籍し、2020年に第2ヴァイオリンの首席奏者に就任、また同楽団のカラヤン・アカデミーの講師を務めている。2014年から2024年までベルリン芸術大学弦楽科ノラ・チャステイン教授のアシスタントもしている。
ウラジーミル・シンケヴィッチ Uladzimir Sinkevich(チェロ)
1986年ミンスク(ベラルーシ)生まれ。ミンスクにある国立音楽大学でウラジーミル・パーリンに、ハノーファー音楽演劇大学でティルマン・ヴィック教授に師事。2007年から2013年までベルリン芸術大学でマーティン・レール教授とヴォルフガング・ベッチャー教授に師事した。また、2009年から2011年まで、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーの奨学生として学んだ。
シンケヴィッチは、バーナード・グリーンハウス、ダヴィド・ゲリンガス、ヨーヨー・マなど、多くの著名な音楽家のマスタークラスに積極的に参加した。その中でさまざまな音楽家たちと出会ったことは、彼の成長に大きく影響を与えた。
2012年には、韓国で開催されたイサン・ユン国際コンクールで第1位及びイサン・ユン特別賞を受賞。また、ポーランドのカトヴィツェで行われたドホミレツキ国際ソロ・チェロ・コンクールでは第3位及び特別賞を獲得し、ベルリンで開催された第10回ドメニコ・ガブリエリ・チェロコンクールでは第2位に輝いた。この他にも、多くのコンクールで受賞歴がある。
さらに、ソリストとしてベラルーシ国立交響楽団、ミュンヘン放送管弦楽団、バーデン・バーデン・フィルハーモニー管弦楽団と共演している。ソリストおよび室内楽奏者としての客演やコンサートは、フランス(サル・コルトー、パリ)、オランダ(コンセルトヘボウ、アムステルダム)、ロシア(ボリショイ劇場、モスクワ)、リトアニア(国立フィルハーモニーホール、ヴィリニュス)、韓国(統営コンサートホール、麗水ヨルマル)や、他のヨーロッパ、アジア地域まで世界中で開催されている。また、ウルフ・ヘルシャー、ハルトムート・ローデ、アルヌルフ・フォン・アルニム、ヴォルフガング・ベッチャーなどの音楽家と共演した。
2021年4月、イヴァン・レプシッチ指揮でミュンヘン放送管弦楽団との共演で、ペトリス・ヴァスクスのチェロ協奏曲第2番『来臨』を演奏し、BR-KLASSIKよりリリース。
2011年から2022年までミュンヘン放送管弦楽団の首席チェリストを務めた。
2022年からはベルリン・フィルのチェロ・セクションのメンバーとして活動している。
ヤニック・ラファリマナナ Yannick Rafalimanana(ピアノ)
フランス人ピアニストであるヤニック・ラファリマナナは、リサイタリスト、室内楽奏者として、国際的なコンサート活動を展開してきた。
最近では、ベルリン・フィルハーモニー、ウィーン・コンツェルトハウス、上海交響楽団庁、ワシントンにあるジョン・F・ケネディ・センター、エルサレム・ミュージック・センターなど、世界各地の有名なホールで演奏している。室内楽では、キム・カシュカシャン、スティーヴン・イッサーリス、ノア・ベンディックス=バルグリー、アーノルド・スタインハート、イツァーク・パールマンなど数多くのアーティストと共演している。
ソリストとしても、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、リール国立管弦楽団、インプロンプトゥ管弦楽団、アンサンブル・パリジェンヌらと共演し、ペーテル・エトヴェシュ、マキシム・パスカル、ジャン・ドロワイエ、リュシー・ルゲイ、ゾルト・ナジの指揮者のもとで演奏している。
また、ヤニックは、夏の音楽祭にも定期的に参加しています。例えば、パールマン・ミュージック・プログラム、五大湖室内楽音楽祭、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、バーデン=バーデン復活祭音楽祭、OCMプロイセンコーヴ、クシジョバ音楽祭などに出演しています。
ボロメオ・カルテット・ゲスト・アーティスト賞を受賞し、ブレスト国際ピアノコンクールなどでも表彰された。2012年にはタフツ/ニューイングランド音楽院ソリスト・コンクールの優勝者として、ボストン・ポップス・オーケストラとキース・ロックハートと共に、シューマンの協奏曲をボストンのシンフォニー・ホールで演奏し、アメリカでの協奏曲デビューを果たした。
ラファリマナナは、リールで生まれ、リール音楽院でアラン・レーズの指導のもと音楽を学び始めた。
その後、パリ国立高等音楽院を卒業し、ピアノ演奏、室内楽、ピアノ協奏の分野で首席賞を取得した。同音楽院ではブルーノ・リグット、ミカエル・レヴィナス、ジャン=クロード・ペヌティエらに師事。彼に室内楽とピアノ協奏の指導者には、フランソワ・サルク、ミシェル・モラゲス、ダヴィッド・ワルター、ジーン・ケーナ―らがいる。
その後、ヤニックはボストンに移り住み、ニューイングランド音楽院でピアノ演奏の大学院卒業資格を取得、また、ビビアン・ヴァイラーシュタインに師事し、室内楽の修士号を取得した。
2015年から2018年まで、エッセンのフォルクヴァンク芸術大学で室内楽の指導を行う。
2022年、ベルリンにある自宅の近所でコンサート・シリーズ「Yannick's Salon」を立ち上げ、ヴァイセンの地元の人々に室内楽の名曲を届けている。