Profile

ヴァレリー・ポリャンスキー

指揮者
Valery Polyansky, Conductor

 

1949年モスクワ生まれ。モスクワ音楽院にて、合唱音楽の権威ボリス・クリコフに師事して在学中から指揮活動を開始した。1975年自ら結成したロシア国立室内合唱団を率い、グィド・ダレッツォ国際合唱コンクールでロシアの団体としては初の優勝を飾り、特別賞、最優秀指揮者賞も受賞。以来、「合唱のカラヤン」「赤いカラヤン」等の異名を拝す。その一方で、モスクワ・オペレッタ劇場の指揮者を務めると同時に、ゲンナジー・ロジェストヴェンスキーに指揮法を学び、ボリショイ劇場等で多くのオペラ上演を手掛け経験を積んだ。

1992年ロジェストヴェンスキーの要請で旧ソビエト国立文化省交響楽団を改称したロシア国立交響楽団の音楽監督に就任、世界各国で招聘され、いずれのツアーも大成功を博した。幾重にも練りあげられたピアニッシモを駆使する独自の手法から、ロシアきっての鬼才指揮者と高い評価を得た。また同オーケストラとともに、Chandosレーベルに合唱作品を含めチャイコフスキーやラフマニノフ、グラズノフやタネ―エフなど様々な作曲家の録音を行っており、その演奏はいずれも高い評価を得ている。

1996年ロシア人民芸術家叙位、2002年よりエーテボリ音楽祭主席指揮者を務めている。モスクワ音楽院教授、ラフマニノフ国際ピアノ・コンクール総裁を務める。 2015年にロシア国立交響楽団と初来日を果たし、チャイコフスキーの交響曲4、5、6番の3大交響曲一挙公演で、観客のみならず批評家からも高い評価を得るなど、絶賛を博した。2017年に再び同オケと来日を果たし、サントリーホールを始め各地で再び大成功を収めている。2019年7月には再び来日ツアーを予定、12月には九州交響楽団への客演が決まるなど、今注目を集め続けている。

レビュー

『グローバル化の時代にこのようなコンビが存在しうるのか。無性に嬉しくなった。クラシック音楽の伝統はまだ死なない』
—片山杜秀(2015年7月27日朝日新聞)

『絶妙な音さばきのもと、聴き慣れたはずの旋律から、晩年に向かうチャイコフスキーの内面が多層的に立ち現れてきた。』
―吉田純子(2015年8月31日朝日新聞)

『大草原のような広がりが、クライマックスで深々とした呼吸に達した。フィナーレではうなる管弦楽をポリャンスキーが大きく揺すって熱狂的な喝采を誘った。』
—江藤光紀(2015年7月31日日経新聞)

外部リンク

http://www.gaskros.ru/en/about/collective/hudozhestvennyij-rukovoditel/polyanskij-valerij-kuzmich/

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