Profile

ヴァハン・マルディロシアン

指揮&ピアノ
Vahan Mardirossian, Conductor & Piano

 

  1975年5月26日、アルメニアのエレヴァンに生まれる。1993年にパリ音楽院に入学しジャック・ルヴィエに学ぶ。ピアノと室内楽で優秀な成績を修めて首席で卒業し、ほどなくフランスを始めヨーロッパ各国、アメリカ、カナダ、ロシア、日本をはじめアジア各国でリサイタル活動を行うようになる。室内楽も多く、イヴリー・ギトリス、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、ルノー&ゴルティエのカプソン兄弟、ハンナ・チャン、前橋汀子等世界的に活躍する演奏家と共演を重ねてきた。特にギトリスには「最高のパートナー」と認められて世界各国のリサイタルで共演を行っている。この他フランス国立管弦楽団、アルメニア・フィルを始め各国のオーケストラにも客演し、いずれも成功を収めている。
  現代音楽にも造詣が深く、特に作曲家エリック・タンギーより彼のピアノ・ソナタ第2番の献呈を受けた。2001年のパリでの初演に際してル・モンド紙が「驚くべきピアニスト!」の見出しで半ページを割いてマルディロシアンを称賛した。
  2006年にニューヨークの指揮者セミナーに招かれクルト・マズアに学んで以来、指揮者としても活動。現在はフランスのカーン管弦楽団ならびにアルメニア国立室内管弦楽団の首席指揮者を務めている他、フランス国立管弦楽団やフランス国立ペイ・ド・ラ・ロワール管弦楽団、アーヘン交響楽団、プラハ放送交響楽団、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団、ロシア国立交響楽団、アルメニア・フィル等に招かれた他、最近にかけてモスクワ市交響楽団やプラハ放送管弦楽団、コンセール・コロンヌ(フランス・パリ)、南ヴェストファーレン・フィルハーモニー管弦楽団(ドイツ)、ルクセンブルク室内管弦楽団、スペイン国立セビリア交響楽団、バルセロナ市立管弦楽団、ブルガリア国立管弦楽団、コロンビア国立管弦楽団、香港室内管弦楽団などに客演を果たし、いずれも高い評価を得ている。さらにプラハ放送管弦楽団とチェコ・ナショナル交響楽団には19年に共演が決まっている。
  ピアノと指揮を両方務める弾き振りも得意とし、首席指揮者を務めるカーン管弦楽団とのグリーグのピアノ協奏曲は話題を集めた。日本では2014 年に東京フィルハーモニー交響楽団に客演してデビュー。これまでに日本フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団に客演したほか、2015年にはNHK 交響楽団への客演を果たし、好評を博した。2017年9月には東京フィルハーモニー交響楽団に再び客演し、ヴァイオリニストの前橋汀子と共演を果たし好評を博した他、12月のキエフ国立フィルハーモニー交響楽団の来日ツアーにおいて、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」を指揮し、各地で絶賛を博した。2019年には、新日本フィルハーモニー交響楽団に初客演を果たした他、11月には関西フィルハーモニーとの再演と九州交響楽団への初客演を予定。2019/2020年シーズンより、香港市室内管弦楽団の首席指揮者への就任が決まっている。
  葉巻の愛好家と知られ、葉巻の批評文をアメリカなどの雑誌で連載している。

(2019年8月更新)

オフィシャルサイト

http://vahanmardirossian.com/en/

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