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ホセ・セレブリエール
José Serebrier, Conductor

ロシアの巨匠テミルカーノフと同じ1938年にウルグアイの首都モンテビデオに生まれる。ロシア人の父とポーランド人の母親の下で、9歳のときからヴァイオリンとピアノを学び始め、弱冠11歳の時にユース・オーケストラを結成。指揮者として国内各地で同オケと公演を行った後、1956年からカーティス音楽院に留学。タングルウッド音楽センターでは、アーロン・コープランドやピエール・モントゥーに師事した。タングルウッドでは一時期、小澤征爾とルームシェアをして過ごし、当時はまだマーラーを知らなかった彼に初めてマーラーの楽譜を見せ大きな影響を与えた※として知られている。(※小澤征爾、村上春樹『小澤征爾さんと、音楽について話をする』新潮社、2011年 より)

その後、自作の交響曲がレオポルド・ストコフスキーによって認められ、1962年にはアメリカ交響楽団の副指揮者に抜擢。1965年にストコフスキーがアメリカ交響楽団と行ったチャールズ・アイヴズの交響曲第4番全曲初演でカーネギーホール・デビューを果たす。ストコフスキーは、セレブリエールのことを「オーケストラ・バランスの偉大な支配者」とその音楽に対する感覚を高く評価した。さらに、ジョージ・セルからも高い評価を得た彼は、セルとクリーヴランド管弦楽団の最後2シーズンの間にコンポーザー・イン・レジデンスとして携わった。その後も、北米で行われている様々な音楽祭で芸術監督を務めるなど、幅広く活躍した。

70年代以降、セレブリエールはヨーロッパを中心にロシア、北米、南米、アジアなど世界中のオーケストラに客演。最初の録音となったロンドン・フィルとのアイヴズの交響曲第4番は、グラミー賞にノミネートされ、“レコード史上最大の業績の一つ”と絶賛された。その後もベルギー放送交響楽団やバンベルク交響楽団などと数多くの録音を行い、ドイツ・レコード批評家賞やフランス・ディスク大賞を受賞し絶賛された。またナクソス・レーベルから発売されたボーンマス交響楽団との一連の録音は、グラミー賞に度々ノミネートされ、世界中で人気を集めた。

近年では、ロシア・ナショナル管やイギリス室内管、アイルランド国立響による海外ツアーにおいて指揮者を務め、好評を博した。その他にこれまでニューヨーク・フィルやクリーヴランド管、フィラデルフィア管など北米のオーケストラをはじめ、バイエルン放響、ベルリン・ドイツ響、バンベルグ響、ワイマール州立歌劇場管、ロンドン・フィル、ロイヤル・フィル、フィルハーモニア管、ボーンマス響、ブルノ国立歌劇場等、世界中の主要なオーケストラに客演している。

作曲家としてもセレブリエールは非常に数多く作品を残しており、ジョン・エリオット・ガーディナーを始め多くの指揮者が取り上げたパーカッションのための交響曲やグラミー賞にノミネートされた交響曲第3番など、いずれも高い評価を得ている。(2021年4月更新)

外部リンク・SNS

>>ホセ・セレブリエール オフィシャルサイト(英語のみ)

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